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2004 / 11 / 28 (日)

気持ちのいい日曜日

カテゴリー: @ PM 01:02:24

大掃除してます。溜まりにたまった書類の山と散乱した楽譜。
もうすぐ12月?と思わせる程暖かい日曜日。窓から入る日差しと
気持ちいい風。明日から10日程東京を留守にするので
気合いいれてのお掃除です。
近所の美味しいコーヒ屋さんから
買ってきたばかりの香りのいいコーヒーを飲みながらほっと一息。
メールを開いたら、東京公演の感想メールが何通も届いてました。
皆さんありがとうございます。
その中から、一つご紹介します。
20代前半の私のステージを見てくださっていて、帰国後もコンサートを
見てくださっている方からのメールです。
以下、Yさんからのメールを全文のせさせていただきました。
掲載にあたってご快諾ありがとうございました。

とにかく驚いたのは、あの晩のステージから歌い手が、
届けてくれたメッセージは、前回に比べその濃度が一段と進んだなあと
率直に感じました。
なにか貝山さんの大変な体験や苦労、日々の思いみたいなものが
織り成されて出てきているような。
一言でいうと 成長したなあと感じた。

最初のイントロの歌から、声が少し擦れたような、
反面艶とハリが増したような、
しかしそのニュアンスのある声の幅の中から、
一つ一つ歌の物語性が伝わってくるような、不思議な印象でした。
最初はひょっとして、仙台、レンヌ、パリ、東京といった
コンサートツァーにおいて、歌手兼マネジメントとしてのお疲れと
文化交流使節としての気配りの諸々の、
少し事業家的タイプのお疲れが出たせいかなと不安がよぎったのですが、
少し緊張してチェックしていったら、いやむしろ貝山さんの追求して
こられた努力の積み重ねが、今回の企画ツアーの節々に、
見事に共鳴発信されて、プロのコツみたいなものとして更に大きく
掴まれたに違いない、きっと掴んで離さないお姿なのではないかと。
やはりそうだったのだ、というほっとした思いを抱きました。
ああ、貝山さんは、何かを掴んだに違いないと。
随分成長されたんだぁーと。

あのステージに立った貝山さんが、歌の選曲や謳い方、
歌曲のコンテンツをああそうかと、気付かせてくれる 
ユーモアと語りの中で、観客の皆様は、じっと心をこらして観て聴いて、
満足し、よく分かったと思います。

確かに普通のシャンソン歌手と違うと思うことでしょう。
日本の古い歌新しい歌の良さ、シャンソンや世界の良い歌を、
フランス語やシャンソンを通して、何か普遍的な、
東西共通の新しい文化の中で伝えようとされているのではないか、
という貝山さんの企図を感じるかもしれない。

フランス大使館の後援、仙台市レンヌ市の応援などを取り付ける並外れた
民間外交官的凄さをどこかに感じ、頼もしく思いながらも、観客は、
しかしあのステージの音楽空間の中ではなんと言っても、
歌手というものは自分のために歌ってくれるプロ、
夢や情景を思い起こさせてくれる方と思うやっかいな輩です。
そんな皆様にとっても、きっと楽しかった2時間だったに相違ありません。

観客とは、貝山さん自身が好きな歌と、観客が歌ってほしい歌とが、
いつも同じであってほしいと望む贅沢さを主張する、ということは、
貝山さんが多数の観客に通じる普遍性を持って欲しいと望む一方、
自分一人で独占したいとも思う。

これは神様へ求めるものと同じです。

それに加えて貝山さんは、歌とは、ああ日本人も、フランス人も、
人間何処でも同じなんだなあ、と感じてもらえる、
地球市民に訴求出きる歌を目指していると思う。
そこが貝山さんの目標でもあるように推察する。
大変素晴らしい目標なので、難しいけれど、やりがいのある、
今最も、日本人に求められているポイントでもあるので
是非頑張って欲しいと思います。

私も、日本の伝統的なもの、日本的なものの良さを、欧米の、
世界共通の、分かりやすい常識で、説明する方法論の開拓という
テーマに最大の関心があります。
貝山さんの考え方や動き方には、教わるところが大きいので、
また誘ってくださいませ。

東京ブギウギなど、愉快で弾むような、完全にコントロールしている歌も
またいいなあと感じました。
それにバイオリニスともギタリストも、並外れた音楽性を持つ方なので、
貝山さんも負けていられないと焦る場面もあるのではと想像するくらいです。
個性ある同士の張りのあるバランスを大切になさって下さい。

では、お体に気をつけられて、お元気でますますご活躍されるよう、
心から祈ります。


  

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