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読み物 > パリ留学日記 > 11. 麗しのマノ・ソロ様
11. 麗しのマノ・ソロ様
投稿者: Sachiko 掲載日: 2004-10-17 (2830 回閲覧)
パリに住んでからすぐ、私は劇場に足繁く通うようになった。
パリにシャンソニエは数軒あるが、昔のような活気はなく、観光客向けで面白くない。
でもパリの劇場は面白い。
いったい何件くらいあるだろうか?

日本のようにお金を払えば劇場が借りれるというシステムもあるが、劇場によってはオーディション制というのも多い。 劇場によって質も安定している。 実力主義のフランスだ。 小劇場からスターへの道も開かれている。頑張っている人間には、チャンスがちゃんと回ってくる。

「困ったことがあったら彼を訪ねてね。凄くいい人よ」
ある人から、日本語新聞の音楽ジャーナリストを紹介してもらった。
別に困ったことは何もなかったが、持ち前のずうずうしさですぐに訪ねてしまった。
その人は長南さんというおひげのお兄様で、フランス、イタリアの音楽に関しては歩く辞典のような人だった。
おまけに面倒見が良く、コンサート情報の探し方や チケットの取り方などを惜しげもなく私に教えてくれた。
長南さんがいなければ、フランスの音楽シーンを知る為に莫大な時間がかかったに違いない。
長南さんはジャーナリストなので、数々の招待券を持っていて私を誘ってくれた。 貧乏学生には本当にありがたいことだ。

忘れもしない、あれは2月の初め。
長南さんがあるコンサートに誘ってくれた。
誰のコンサートなのかも知らずについていった私だった。 彼の歌を聞いて驚いた。 一曲目が終わった段階で私は彼のとりこになった。
歌詞の意味など殆どわからなかったが、魂の叫びのような歌と圧倒的な存在感、 楽曲の面白さに私は夢中になって拍手を送っていた。

彼の名は“マノ・ソロ”。
コンサートが終わってから私は感激のあまりに口がきけなくなっていた。
歩く辞典の長南さんがマノ・ソロの解説をしてくれた。
彼の父親は有名な風刺漫画家。マノ・ソロはHIV感染者だそうだ。
エイズというのはあまりにもショックだったが、私は彼の大ファンになってしまった。
CDを買って、辞書を引きながら歌詞を読んだ。 彼の歌詞は彼の人生そのものだ。
それから彼のコンサートに行きまくった。 回を重ねるたびに会場は大きくなっていった。
スターダムに乗って、フェスティバルに出演したり雑誌や新聞にも取り上げられるようになった。
でも好意的に取り上げるものばかりではなかった。彼の父親が有名人であることと、エイズだと言う事で悪口を書かれる。
でもそれがなんだというのだ。
1度マノ・ソロのステージを見たら、 誰もが認められずにはいられないはずだ。
マノ・ソロは今が旬だ。だからこそ日本の皆に知ってもらいたい。
彼が発病せず長い間歌える事を祈ると同時に、この素晴らしい歌手を日本に紹介したい。

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